ドイツ南部の巨木を訪ねる旅
2007年7月20日〜30日
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9日目(28日)
 僕にとって、今回のツアーでいちばん考えさせられた樹はこの樹だと思います。このヨーロッパブナはヨーロッパでもかなり有名な樹で、雑誌GEOの表紙を飾ったりしていました。普通、森の中ではこのような美しい形にはなりません。周りが牧草地だからこのようなキレイな形になるのでしょう。ブナですので、落葉します。四季を通して、その姿を変え、多くの人たちに愛されてきました。しかし、老齢で、しかも病気であることがわかり、保護する声と、そのまま自然に任せてほっておくのと、どちらがいいか地元で議論されました。結果的には、自然に任せることになりました。
 一方、この樹の苗を植える運動が地元で行なわれています。場所はこの谷のあちこちに植えるそうです。苗は18ユーロでした。僕たちが訪ねた時には10本程が植えられたようでした。
 保護するということは、支えをして、腐っている所を取り除き、雨はいらないように何らかの処理をすることをいいます。このような保護の処置をした樹をたくさん見ましたが、樹の神々しさはなく、どこかがっかりした気分になることもありました。保護かほっておくか、単純にどちらがいいのかは言えませんが、大切な選択があったことは間違いありません。また、命を考えさせられる樹になりました。
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GEOに掲載された時の写真です。その美しさは本当に魅力的です。
樹のまわりに植えられた苗です。何年かたつと、美し樹型見られることでしょう。
現地での説明を聞いている時の動画です。
ちょっと、風が強くて雑音が多くてすいません。
地元の新聞に紹介されてしまいました。樹の保存をされている方は大変喜んでおられたようです。
プリント用の大きなファイルはこちらから>>
ババリアン・ビーチ保護協会のヨハンバッハさんの解説を順子さんが訳してくれました。
草間さんの提案で、僕たちはサクラちゃんに1本、共同で苗を購入しました。
後はそれぞれ、知り合いの方や自分の苗を買いました。後日、証明書が送られてきています。
購入した苗のナンバーです
739
sakura
720
Akiko Yoshida
80
Koichi Ono
75
Isao Heiuti
81
Markus Radscheit
78
Tadao Hiraoka
82
Noriko Iwata
ババリアビーチ保護協会のHPは
http://bavaria-buche.de/startseite.html

この日の2本目の巨木はSankt Wolfgangseicheのヨーロッパ ナラです。(Quercus robur)
広々とした牧草地のちょっとした岡にこの樹はありました。
・幹周り9m
・樹齢500〜700年

レーゲンスブルグの町にやってきました。ミュンヘンから140km程の所の町ですが、ドナウ川沿いの町として栄えたそうです。ここにかかる橋のたもとで、ビールとソーセージを食べました。これが絶品だったかな。
2つの塔をもつ大聖堂にも行きました。中は、とても暗かったのですが、ステンドグラスがとてもキレイでした。