ドイツ南部の巨木を訪ねる旅
2007年7月20日〜30日
Top >> Menu >>
Top >> Menu >>
5日目(24日)
 今回の旅行の中では思い出深い日になりました。それは、少しばかりトレッキングしたからです。お目当てのイチイの樹まで、ゆっくりゆっくり歩いて1時間ほどでしょうか。足の悪い家の母は、老川さんや飯森さんの奥さんに励まされ、行ける所までといいつつ、村上さんの杖をお借りしながら、とうとう最後まで行き着くことができました。うれしかったみたいです。
次のページ>>
 トレッキングの最中はあいにく、時折小雨が降るコンディションでしたが、最後まで全員たどり着きました。

 そういえば歩いているさなかに、姿は見えませんでしたが、カウベルの音がしました。カウベルの音は遠くの谷を超えて聞こえるんですね。森を抜けるそよ風のように、どこか心地よいものでした。

 このイチイはそれ程大きな木ではないのですが、このような自然環境の厳しい環境で生きていることを考えると、やはり大変なものだと思いました。

ヨーローパ・イチイ
(Taxus baccata)
・幹周り5.3M
・推定樹齢700〜1000年


 イチイの樹を訪ねる前に、山小屋で昼食をとりました。そこで食べたのが、名物のケーゼスペッツ。パスタチーズ焼きとでもいうのでしょうか。パッと見た目納豆でも入っているように見えますが、これはチーズです。これがご覧のように桶に入ってくるのですが、食べても食べても減らない、魔法の代物で、最後は大野さんと塀内さんに頼るしかないといった状況でした。でも、とても美味しかったですよ。
昼間から、当然のごとくビール。慣れてくると、これがあたり前になるので怖いものですが、毎日昼からビールでした。
食後は、僕たちももこんな感じでしたが、元気を出して、イチイの樹を見にいきました。しかし、ここのネコはのんびりしていて、昼寝をしている仕草がとても気持よさそうでした。
 昼ご飯は山小屋で

トレッキングの途中に出会った、西洋カジカエデです。周りが牧草地なので、樹の形もとてもキレイでした。
ヤグルマギクの一種だそうです。
レイジン草の一種。トリカブトの仲間だとか。有毒なんでしょうね。きっと。
余談ですが、レイジンとは漢字で書くと“伶人”となります。
花の形を雅楽の奏者伶人のかぶりものに見立ててこの和名がついたと染野さんに伺いました。