2002年メキシコ・USAツアー報告--その2
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 グレートベイジン国立公園は、今回が初訪問。予想外の残雪に悩まされ。残念ながら全員がアプローチすることが出来ませんでした。

 現地旅行手配会社がOK、現地インフォメーションセンターがOKで、それでも3000メートルの山のことなので今回みたいに上手く現場に到達できないことがあります。手配をした僕としては本当に辛いです。

 ただ、唯一の救いはもう1ヶ所の、ブリッスルコーンパインの生息地として有名なホワイトマウンテンで、今は保護のため場所が明らかにされていない、世界最長寿の木「メスーゼラ」を見つけることが出来ました。

 日本人で見たことある人は、そんなにはいないでしょうから、それだけはよかったですねえ。

 急斜面の山を歩き回って捜した参加者の方は本当にご苦労様でした。

 ところで巨樹って一体何なんでしょうかねえ。僕にとっては、やはり大きいということだけではないような気がします。メキシコのデューレ村の木も、確かに大きいのですが、今一つ僕は好きな木ということにはなりません。もちろん巨樹じゃないのかと言われれば、間違いなく巨樹ですと答えますが。また今回、見つけた世界最長寿の木「メスーゼラ」も幹まわりはわずかに2.4メートルしかありませんでした。この木は大きくないのですが、現在のところ世界最長寿の木として有名です。この木は存在感も決してあるわけではなく、本当に通り過ぎてしまいそうな木です。ですが地球にとってはやはり特別な一本の木だと思うのです。そう思うとわずか2.4メートルの木も僕には巨樹になります。
今回の参加者の中では最年長の水田さん。70代の方でも世界最長寿の森を堪能できるのがアメリカの国立公園の素晴らしさですねえ。

計測中なのは大野さんと蟹江さん。世界最大のバオバブやメキシコのヌマスギ。さらに世界最長寿の木を計測してるのですから大変なものです。

僕はホワイトマウンテンが本当に好きです。かれこれ10回ぐらい来てるんでしょうねえ。こんなふうに座っている木でも5000年ぐらいはあるかもしれません。デッドウッドにも価値がある森なのです。こうして時間が経つのをしばし忘れて、自分が生きている時間を実感します。永遠の中の一瞬、僕にはたまらなく魅力的な時間に思えます。そんな時間を与えてくれるのが僕にとっては巨樹なんだと思います。
 一度でいいから、そんな巨木の時間に自分を浸らせて見て下さい。

 きっと生きてることの不思議さや、感謝がわいてくるはずです。

 出会えてよかったってね。

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