クイーンシャーロット諸島ツアー2011

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　クイーン・シャーロット諸島はアラスカ近くの太平洋上に浮かぶ大小150の島からなる群島。南北300キロに伸びる群島のなかでも南に行くほど、島は深い緑と静寂に包まれています。それは南3分の1ほどが国立公園に指定されているからで、南端のアンソニー島には世界遺産であるハイダ族の村跡があります。今回私たちが訪ねるのはこれらのなかの無人の島々です。

　ここには一様に、樹齢1000年以上のレッドシーダー(アメリカネズコ)やイエローシーダー(アラスカヒノキ)、スプルース(シトカトウヒ)の巨木が林立しています。針葉樹の巨木からは苔が下がり、倒木の上や地面もすべて苔に覆われていて、どこも緑一色の森。地面は歩くたびに10センチ以上も足が沈み込むほどふかふかに柔らかです。

　巨樹の島といえば屋久島を思い浮かべる方もいると思いますが、同じ針葉樹が主役のレインフォレストでもクイーン・シャーロットの巨樹の森にはかつて島に連れてこられ棲み着いたシカとリス、ときどき空を舞うハクトウワシとワタリガラスがいるだけです。ここでは環境を守るために人の立ち入りも6～9月の間だけで、その数も厳しく制限されています。巨木と森の気配が屋久島の何10倍も濃密で、圧倒的な緑の深さもそのせいでしょう。浅い内海の底は宝石箱のように美しく、たくさんのウニも……。外海にはクジラやイルカ、オットセイもたくさんいます。ボートで島々を巡っていてもほかのツアーに遭遇することは稀で、まさに自然の豊かな緑の無人島を旅している気分になること間違いなしです。　

　いまこの島々を守っているのは100年前までここで暮らしていたハイダ族の人々。レッドシーダーやイエローシーダーで巨大なトーテムポールやカヌーをつくり、サケやオヒョウなどを獲って、30～40人がで大きな住居を立てて暮らしていました。クイーン・シャーロットの巨木は大戦前から良材として注目されて伐採されましたが、ハイダの人々は1974年故郷の森を守るために立ち上がり、10年以上もの闘争の末にカナダ政府に勝利。そのおかげでクイーン・シャーロット諸島の南側はグアイ・ハアナス(輝く土地)と名付けられ、国立公園として保護されるに至りました。

　これまでさまざまな巨樹を訪ねていますが、クイーンシャーロットは本当に美しい巨樹の島々です。天然の温泉島もありますし、そこへ渡るときにボートの周りを取り巻く夜光虫の煌めき、そして、満点の星空、焚火を囲んでの食事。自然が好きな方には心からおすすめできる旅です。
　キャンプが心配だという方もお見えになるかと思いますが、全く心配ありません。食事などすべてボート会社がやってくれます。我々はたき木を集めたり、星空の下でたき火にあたっていることぐらいです。

　また、今回ガイドしてくれるのは我々の友人で、何度も一緒に旅をしているカナダ人写真家ブラッドさんなのですが、彼がせっかくカナダに来て、もう一カ所ぐらい訪ねてはという提案をもとに、harison Hot Springで3日間過ごすことにしました。ここは巨木だけでなく温泉やハイキングコース。湖や美しいガーデンときっと僕たちを満足させてくれるでしょう。ボートをチャーターしたり、独占企業のカナダ国内線を利用したりと、料金が上がり気味ですが、僕たちが訪ねてきた森の中でもっとも美しい森へ。ぜひ、ご一緒しましょう。

　日　程

月日	内　容	食事
9月11日	空路バンクーバーへ AC4便　1710発→945バンクーバー着 AC8504便　1255発→1500サンドスピット着国内線に乗り継ぎサンドスピットへ QCA Adventure B＆Bに泊
9月12日	ボートツアー　1日目クイーンシャーロットの森へ　トーテムポールキャンプ　泊	全食○
9月13日	ボートツアー　2日目クイーンシャーロットの森　巨樹の森へキャンプ　泊	全食○
9月14日	ボートツアー　3日目クイーンシャーロットの森　ホエールwatch 温泉などキャンプ　泊	全食○
9月15日	ボートツアー　4日目クイーンシャーロットの森 QCA Adventure B＆Bに泊	朝○ 昼○
9月16日	空路バンクーバーへ AC8503便　1525サンドスピット発→バンクーバー1719着レンタカーに分乗して、Harison Hot Springへ。Harison Hot Springに泊
9月17日	巨樹の森散策。ガーデン散策。ホットスプリング。 Harison Hot Springに泊 hotspringのスライドショー
9月18日	巨樹の森散策。ガーデン散策。ホットスプリング。 Harison Hot Springに泊	夜BBQ byBrad
9月19日	バンクーバー空港へ。 AC3便　1325発→東京へ　9時間50のフライト時間　空路帰国。
9月20日	1515　成田着　お疲れさまでした。