2003年度 巨樹ツアー予定
2003年 10月3〜14日(12日間)
世界一の巨大なバオバブと野生動物を堪能する旅
今回の12日間アフリカツアーのメインはなんといっても、南アにある「BIG TREE」。この「BIG TREE」と呼ばれているバオバブは幹周り45.1mで、一昨年のアフリカツアーで発見した世界一太い木です。この木が現在、ギネスブックに世界一として記載されているメキシコのヌマスギ「トゥーレの木」よりも巨大であることは、一昨年の計測で証明されました(BIG TREEの写真は『地球遺産 最後の巨樹(講談社)』P122に掲載されています)。メキシコの木よりも巨大であることは測るまでもなく、その異様な大きさで感じられることでしょう。

 この「BIG TREE」を見るために宿泊する「アベンチュラ・リゾート・チピセ」ホテルには温泉もあり、敷地内には動物保護区もあります。広い敷地に囲まれたロッジ風の部屋でゆっくりくつろぐこともできますし、時間があればさまざまな野生動物を見学することもできます。一昨年の11月のツアーでは、フランボヤンの赤い美しい花が咲き乱れ、フレンチパニイの甘い香りの花も咲いていましたし、バオバブの花と新葉もみることができました。バオバブの白い花は本当にきれいです。保護区内にも幹周り35mのバオバブがありますし、BIG TREEの手前には幹周り30mクラスのバオバブがゴロゴロしています。
 ジンバブエのゴナレゾウ国立公園には「シャドリック・オフィス」という異様なバオバブの木があります(この木とシャドリックという人物については『地球遺産 最後の巨樹』のジンバブエ編に詳しく掲載されています)。ゴナレゾウというのは、象の多い場所という意味ですが、その名の通り、ここは象の多い国立公園。バオバブを見ながら園内にいると、好奇心旺盛な若いオスの象が近づいてきます。
 アフリカで見る野生動物はどれも本当に美しい姿をしています。このゴナレゾウではバッファローやインパラ、ライオン、シマウマ、カバなども見ましたが、「野生」であることはこんなにも美しいことかと驚かされました。また、一昨年のここで私たちはほとんど1mの距離でアフリカ最小のミミズク「パール・スポテッド・アウル」も見ました。体長8cmの水色がかかったパールのように輝くミミズクの姿は忘れられない思い出です。
 ゴナレゾウ国立公園には私たちが宿泊する予定のチロ・ロッジしか園内にはありません。砂漠のような周囲に囲まれた土地でありながら、川沿いの傾斜地に建つロッジは1部屋1部屋が独立した贅沢なリゾートのようで、園内にはプールもあります。バオバブと野生動物見学を終え、ロッジのバーで飲むビールはこのうえなくおいしいものでした。ここでは最大、幹周り37.5mのバオバブを発見しています。
 また、ゴナレゾウの翌日に行くSAVEVALLY保護区には、ゴナレゾウよりも大きいバオバブがあると聞いています。今回初めての地ですが、40m近いバオバブ、あるいはそれ以上のバオバブを皆さんとともにぜひ発見したいと思っています。
 タンザニアもまた、今回初めての地ですが、タランギーレ国立公園とマニヤラ湖は数年前からバオバブの並木があると聞いていたところです。タランギーレ国立公園でも、多くの野生動物とバオバブの写真を撮れると期待しています。
 アフリカはほかの国々とまたまったく異なります。とくに私たちの行く場所は野生動物の住み処ともいうべき場所なので、自然や地球の大きさをカラダで実感することでしょう。広大な大地に昇る太陽と、動物の姿をシルエットに沈んでいく大きな夕陽は人生観を変えるほどの大迫力です。
 その広漠たるアフリカの大地に自然のままに立つ巨大なバオバブたち。その迫力ある姿と野生の住人たち。自然だけに囲まれた12日間をぜひお過ごしください。
※南アの1日目に宿泊予定のプレトリアは「ジャカランダ・シティ」とも呼ばれ、7万本のジャカランダの花が市内を紫に染める季節です。気候によりますが、例年10月が満開のシーズンです。
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