第2回植物セミナー報告  小石川植物園  04年5月22日
世界の巨樹を見に行く会 
あいにく、小雨まじりの天候で、しかも5月下旬とは思えない寒さでした。
しかし、普段はなかなか植物園をゆっくり歩いたり、植物の話を聞くという機会はありません。あちこちで「へー」とか「そうなんだ」という感嘆の声が漏れていました。参加者は総勢14名。初めての方は半分ぐらいいらっしゃり楽しい一時でした。

「すぐ忘れてしまうんですよね」といいう声に「5つ話をきいて、1つ憶えていればいいんですよ」と染野さんはいいます。もっとも、僕の場合はもう少し打率が悪く20ぐらい聞いて、1つぐらい憶えているのが関の山です。

忘れっぽい皆さんと僕のために、何とか覚えているネタを今回から豆知識として公開しまう。

スズカケの木の大ききを見つけると、ついつい幹周りを計ってしまう。
染野さんの豆知識
Q笹と竹はどこが違うのですか
A よく背の低いのがササで、高いのがタケと思われているようですが、そうではなく筍から生長したとき、竹の皮(稈鞘といいます)がいつまでも付いているのがササで剥がれ落ちてしまうのがタケです。
(しかし、ナリヒラダケのようにしつこくぶら下がっているものもあります)
写真のものは九州の南部や琉球地方に野生しているといわれるタイミンチクです。大型ですが、ササの仲間です。
Qこれは何でか
A プロペラのようにくるくる回って落ちる種になります。シナノキ科のナツボダイジュの花序です。この植物園にはシナノキ、ヘラノキ、ボダイジュ、ナツボダイジュなどシナノキ属のものが集められて植えられています。
Qの不思議な花はなんだか判りますか
A  ウルシ科のハグマノキといいます。ケムリノキ、カスミノキ、スモークツリーとも呼ばれています。ハグマノキという和名は「白熊(はぐま=やくの尾の白い毛)」で作る払子(僧侶が手にもつ仏具の一つ)に見立てたことによるそうです。ヨーロッパ南部〜ヒマラヤ、中国中部の原産だそうです。ドライフラワーとしても使われます。
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