第38回 染野さんの植物セミナーレポート


国分寺市の国分寺界隈を散策

held on June 9th, 2018

梅雨に入っての開催になるかと雨の心配をしていたのですが、当日は天気に恵まれ気持ちいい散策になりました。最初に尋ねた、殿ケ谷戸庭園は、ここは都内なのかと思わせる静かな空間でした。それも国分寺の駅前なので、とても驚かされました。ここは傾斜地になっていて国分寺崖線とよばれ、多摩川が武蔵野台地を削り取ってできた段丘の連なりです。この崖線は国分寺市内から多摩川を下って大田区の方まで実に30kmにもなるそうで、話を聞いて驚きました。崖下には地下水が湧き出しているところもありました。「ハケ」と呼ばれるそうです。
庭はとても整備されていて、コウライシバが目を洗うようでした。 その後、国分寺跡の方に散策。道すがら、ヤグルマギクをみたりしながら歩きましたが、尾張藩が鷹狩りをしたという「お鷹の道」を歩きました。ここは綺麗な水が流れているところで、蛍もでるそうです。この日はとても暑かったので、風が吹くと、この川もの涼しさと同時に、ひとときの涼を楽しみました。

国分寺の跡地は、とても広く、奈良時代にここに大きな伽藍があったかと思うと夢物語のようで、ましてや7重の塔があったというので、今から1数百年前にそんな高い建物をどうやって作ったんだろうと、思いを馳せました。
植物の方は、いつもながらどんどん名前を教えてもらい、そばから忘れていくのですが、せめて一つ二つは覚えたいと、HPに残しました。 この日は、万歩計のカウントが1万4000歩。いい運動になりました。秋は、どこに散策しよかと染野さんと話しています。

殿ケ谷戸庭園を最初に散策
画像をクリックすると拡大表示します。


フヨウの実が残っていました。


ナナカマド


クロチク その名の通り黒い竹


ホタルブクロの説明中


ホタルブクロは萼と萼との間にある副萼がそり返り、反り返らないヤマホタルブクロと区別する


モウソウチク


モウソウチクは節が一本です。マダケは節が二本。


アズマネザサ 関東地方にごく普通に見られるササ


ナンテンの花


柿がもうなり始めていました


コムラサキ


コウライシバ(日本シバ)夏に強い


ヤグルマギク ドイツの国花


お鷹の道にはこんなお店が見られます


テイカカズラ


クレマチス


クレマチス


オランダカイウ 南アフリカ原産。お鷹の道の清流で野生化している


ヤダケ


東京とは思えない清流が流れています


この日は暑かったのですが、気持ちのいい涼が得られました


紫陽花が綺麗でした


ハスに溜まる雫はとても綺麗でした


大賀ハス


お地蔵さんを見るのも、散策の楽しみです


国分寺楼門 明治二十八年に東久留米から移築したものです


国分寺跡


国分寺跡


コバンソウ


ギンバイカ 地中海原産 花が結婚式で使われるので祝いの木と呼ばれる


おたかの道 湧水園 普段は入れないもんの中に入れてもらえました