Big tree in white mountain, california


世界最長樹の木

樹齢はもうすぐ4800 歳

ブリッスル・コーンパインは樹齢4700年と一般的にはいわれ、世界最長寿。樹齢の記録を更新続けている。
標高4342m、真夏でも頂上付近は雪で覆われる、白く輝くカリフォルニア州東部のホワイトマウンテン。紫外線にさらされ強風の吹き荒れる斜面に、4000年以上にわたって生き残った木々たちがいる。 彼らの長い生命の秘密はどこにあるのだろう。
インヨー国有林の入り口に近づくにしたがって、舗装道路の両側に落ちているマツカサの数は、どんどん増していく。どれも同じ種類。どのマツカサにも水飴のような樹脂がついている。 植物は危機を感じるほど子孫繁栄に懸命になるというから、よほどこのマツたちは存続に執着しているのだろう。樹脂が放つ香りも森林浴などという状態を超えてますます強くなり、鼻を刺すような匂いに変わった。フィトンチッド濃度の高い森に包まれた感じだ。
カリフォルニア州ホワイトマウンテンは標高4342m。夏でも山頂部は雪に覆われることからこの名がつけられたように思うが、どうもそれは土壌がドロマイト(白雲石)であるためのようだ。インヨー国有林がある保護区はこの山の3000m付近に広がっている。
このマツを構成しているのがブリッスルコーン・パインというマツで、世界最長寿約4800年の木「メスーゼラ」もこの森の中にある。正確な年輪を図った調査で2020年に4786歳になるというもの。
ブリッスルというのは「トゲトゲノ」といういみで、コーンはマツカサのことを指す。一般に呼ばれるブリッスルコーン・パインという名前は、あの強烈に緑を感じさせる、香りを放つマツカサからつけられたものである。滴るほどの松脂をつけたマツボックリの中に潜んでいるブリッスルコーン・パインの種子は実際発芽能力に優れている。学名の方は「長寿の松」といういみで、Pinus Longaevaとつけられている。

世界最長寿の木 ブリッスルコーン・パイン Bristlecone Pine
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